【22】ボードゲームに見るデジタルゲームの可能性

金山 大志

 デジタルゲームと違ってルールむき出しのボードゲームでは、その遊びやおもしろさの分析・改変がとても手軽に行えます。

 日本では市民権を得たボードゲームはあまり多いとは言えませんが、世界(特にドイツ)に目を向けると数多くのタイトルがリリースされています。ハードルが高く感じられるかもしれませんが、『人生ゲーム』や『UNO』などと同様に、手軽に始められるものも多くあります。まずはこれらをいくつかご紹介します。

 どれもシンプルなルールでわかりやすく、1 プレイで 5 分~ 30 分程度と、ボードゲームに馴染みがない方でも試しやすいでしょう。  このようなシンプルでライトなゲームにも、遊びの要素はふんだんに含まれています。  手始めにこれらをプレイして頂いて、さらに興味を持っていただいた方は「ドイツ年間ゲーム大賞」の受賞・ノミネート作品をいくつか試してみるのがよいでしょう。  何百とあるボードゲームの中でもゲームデザインの参考にしやすいものが見つかります。  いくつもボードゲームをプレイしていると、特に次のような要素についてたくさんのアイデアを提供してくれます。

 さまざまなゲームをプレイしてみると、ボードゲームには、まだまだデジタルゲームでは再現されていないおもしろさや、ゲームを通じた人との関わり方などの魅力が埋蔵されていることがわかります。これらの要素はデジタルゲームの今後に多くの可能性を示しているように思えてなりません。

 皆さんの頭の引き出しにボードゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか。