【92】ステータスレポートは開発者に嫌がられ、マネジャーに愛される

パベル・シムサ(Pavel Simsa)PMP
アメリカ、ワシントン州ベルビュー

 私は世界最大のソフトウェア会社で働いていますが、開発者はステータスレポートを嫌がっていると断言できます。開発者にとって自明で冗長な情報を、毎週何時間もかけてレポートに書き下さなくてはならないためです。

 プロジェクト・マネジャーであるあなたにとって、ステータスレポートはプロジェクトの進捗の全体像を把握するために使われ、上位マネジメントに伝えるデータになります。平均すると、プロジェクト・マネジャーは 5 つから 7 つのプロジェクトを同時に指揮しているそうです。あなたとあなたのシニアマネジメントチームは、こうしたプロジェクトデータを収集して伝えるためにステータスレポートを必要としています。

 「あなたが必要とする頻度の」ステータスレポートを送ることに対して、開発者の抵抗を軽減するためのヒントをいくつか紹介しましょう。

 重要なことは、あなたが第三者の視点から、ステータスレポートを書き上げるというタスクを見ているか確認することです。ステータスレポートは重要です。プロジェクトに何が起こっているのか、全員が知っておく必要があります。シニアマネジメントはマイルストーンを気にしており、ビジネスマネジメントは予算を気にしています。プロジェクト・マネジャーとしてあなたの仕事は、ステークホルダー全員がプロジェクトに何が起こっているのか確認できるようにすることです。そして、あなたの助けなしには、ステークホルダーが全員起こっていることの技術的なニュアンスを分析できるわけではないことを自覚しましょう。

 効果的なステータス入力ツールを見つけて、できるだけ多くのタスクに理解が得られるよう取り組みましょう。あなたはステークホルダー全員のニーズを満たした、総合的なステータスレポート作るための連絡係なのです。