【88】私たちはスーパーヒーローではありません

アンジン・J・ショック・スミス(Angyne J. Schock-Smith)PMP
アメリカ、ニュージャージー州フィリップスバーグ

 あなたが IT 業界にいるプロジェクト・マネジャーであっても、どんな種類のプロジェクトでも管理できるようになりたいのなら、役に立つアドバイスがあります。

 「私たちはプロジェクト・マネジャーであって、スーパーヒーローではありません」 これは私がプロジェクトマネジメントスキルのトレーニングをするときに、最初に紹介するお話です。すぐれたプロジェクト・マネジャーの特徴について話すとき、お気に入りの言葉があります。「でも、ソフトウェアプロジェクト・マネジャーがやるべきことをやる、しかもうまくやるには、スーパーヒーローが必要なのです」 とはいえ、まだトレーニングは始まったばかりなので、いくらか希望をもたせてあげる必要があります。だから、こう言います。「私たち普通の人間でも実際にすぐれたプロジェクト・マネジャーになれる人はいます。どんなテクニックがあるのでしょう?」

私は次の 3 つがあると考えています。

 どうすれば個人的な強みと弱みがわかるのでしょうか?

 そうすれば、あとは簡単です。チームを評価するために、強みの一覧を使いましょう。それから、あなたの個人的な弱み一覧にある領域に強みのあるチームメンバーを探しましょう。

 私の場合(もしソーシャルスタイルをご存じであれば)エクスプレッシブ型(活動型)です。弱みは細部への注意です。私にはいつもそれを思い出させてくれるアナリティカル型(分析型)の人が必要なのです!もしあなたが必要以上に他人を喜ばせようとしているなら、あなたが自分自身でムリなくやれるレベル以上に、プロジェクトを力強く推進するのを助けてくれる人が必要になるでしょう。

 あなたの弱みのある領域において、補完的なスキルをもったチームメンバーがいるか確認しましょう。あなたがやっていることを彼らに話す必要はありません。秘密にしておきましょう。チームメンバーはあなたをスーパーヒーローだと思い込んでくれるかもしれませんよ。私はだれにも言っていません。