【08】シンプルにいこう

クリシュナ・カダリ(Krishna Kadali)
インド、ハイデラバード県コンダプール

 ステークホルダーは必要以上に事態を複雑にするものです。これはソフトウェアプロジェクトでよく見られる失敗の原因のひとつです。チームメンバーはプロジェクトの目的と実際の作業全体を可視化する必要があります。ところがステークホルダーは自分の頭の中で、魔法のようなステップによってプロジェクトを完成させてしまいます。彼らはそれがどんなに複雑であろうとも、最終的な解決策にいとも簡単に到達できると思っているのです。

 ステークホルダーはソフトウェアプロジェクトを画一的で巨大な怪物のようにしてはいけません。そうではなく、コツを心得た多層的なチーム構成として、各層が互いに成熟度を高められるようにすべきです。本当のところ、これ以外に方法はありません。たとえ要件が完全だったとしても、必ず変更は発生します。もしソフトウェアに柔軟性がなく、要件の変更にすばやく適応できないのなら、始まる前からプロジェクトはすでに死んでいます。シンプルにしておくために、次の 2 つのことを心に留めておきましょう。